マンションでの新築と中古の違いとは|どちらが良いか徹底比較!
2021.04.06
不動産新しくマンションを購入する際、新築マンションと中古マンション、どちらを購入するのが良いか?比較される方が多いです。
新築マンションは新しくて物件価格が高いイメージ。
中古マンションは誰かが住んだ後の部屋を購入して住む、気になる箇所があればリフォームして住む、新築と比較すると金額も安くなるイメージ。
実は明確な違いがあるのをご存じでしょうか?
このブログでは新築マンション・中古マンションの明確な違いを比較してお伝えした上で新築マンション・中古マンションのメリット・デメリットの全貌をお伝えし徹底比較していきたいと思います。
目次
中古マンション・新築マンションとは何か?
まずは、中古マンション・新築マンションの特徴をご説明します。
中古マンションとはその名の通り、新しく建ったマンションを誰かが購入して、一定期間住み、転勤・子供の独立・相続・離婚・結婚等、主にライフスタイルの変化によって売却することを決め、不動産会社を介して世の中に出ている物件のことを指します。
その物件を購入した際、あまり気にならない程度の使用感であればリフォーム等をせずそのまま住まれる方もいますが一般的には中古マンション購入者のうち約70%がリフォームを実施されています。
よって自分の住みたい家のイメージと予算感をうまく調合しながらどうリフォームしていくか、どの程度リフォームしていくかを明確に決めていくことが大切であるといえます。
新築マンションとは、ディベロッパー(事業主)によって2~3年かけて完成する新しいマンションのことを指します。マンションの建設と並行して「マンションギャラリー」「モデルルーム」も建設して販売を行っていきます。
この「マンションギャラリー」「モデルルーム」には、実際のお部屋そっくりの間取り・空間を作り、マンション購入検討者は、まるで本物のお部屋に入っているかのような体験ができます。そしてマンションが完成次第、マイホームを手に入れる事ができます。
ファイン(京阪電鉄不動産)パークホームズ他(三井不動産)・シティハウス他(住友不動産)・ザ・パークハウス(三菱地所レジデンス)・ブリリア(東京建物)・プラウド(野村不動産)・ブランズ(東急不動産)・ローレルコート(近鉄不動産)・グランドメゾン(積水ハウス)
等が有名な新築マンションの名前となっています。一度は聞かれた方も多いのではないでしょうか?
中古マンション全体のメリット・デメリットとは?
中古マンション全体で言えるメリットは大きく分けて3つあります。
1.価格が安い
2.物件数が多い
3.買う前に実際に見ることが出来る
①地域によりますが、築年数の浅い中古マンションなら新築の70%ほどの金額で購入できるようです。
また、売主が個人の場合は消費税がかかりませんので、不動産会社(仲介会社)から購入するよりも安く購入出来る可能性があります。
②物件の数は、新築マンションと比べて中古マンションの方が圧倒的に多いので、条件を挙げれば選べる物件はたくさんあります。
③中古マンションは「すでに建っているマンション」ですから、新築マンションより事前に確認できる項目が多いのも良い点です。
新築マンションを購入する場合は、たいてい「まだ建ってない」状態で契約するので、日当たりや眺望など、意外に大切な事が確認できません。でも中古マンションなら、それらが可能です。さらに、隣に住む人や近隣に住む人がどんな人がなのかもわかります。
一方、デメリットは、古い、耐震性の問題、フルローンが組めないなどがあげられます。
築年数が古ければ古いほど外観や内装、デザインなども古くなります。見えない水回りは、ボロボロになっている場合もあるので内覧時に注意して確認することが必要です。
また、昭和56年(1981年)6月1日以降に建てられた建物は、新建築基準が満たされています。
検討するマンションがもし、これ以前に建てられたマンションの場合は注意が必要です。
中古マンションの場合、資産価値が低くなり担保力が低いと金融機関が判断する事が多いようです。
そのため融資額は物件価格の70%程度となる事が多く、その分は自己資金を充てる必要が出てくる可能性があります。
中古VS新築のメリット・デメリット 8つの視点で徹底比較!
では次に、実際にマンションを購入したいかどうかの判断材料で割合を占める8つの視点から
中古マンション、新築マンションを徹底比較してみました。
【中古マンションのメリット】
◆価格:新築に比べると価格が安い。購入後の価格下落幅が小さい。
◆税金:住宅ローン控除、不動産取得税の軽減措置(適用要件あり)がある。売主が個人の場合、消費税はかからない。
◆検討時:購入前に実際の建物や部屋、眺望や日当たりなどが確認できる。入居後のイメージが湧きやすい。
◆構造・設備・仕様:相対的に購入価格が低い分、カスタマイズにお金をかけられる場合が多い。
◆セキュリティ:コミュニティが出来上がっていれば、住民同士の見守りが可能な場合もある。
◆立地・エリア:希望するエリアから選べるため、比較検討しやすい
◆コミュニティ:すでにコミュニティが出来上がっているため、全体の雰囲気が掴みやすい。
◆管理:購入前に管理状態がわかる。
◆その他:実際に部屋を見て検討できる。
【中古マンションのデメリット】
◇価格:仲介手数料などがあるため、購入に関する諸費用が物件価格の5〜8%かかる。
◇税金:新築住宅に対する固定資産税の軽減措置が受けられない。
◇検討時:希望通りの階数・間取りがあるとは限らない。
◇構造・設備・仕様:築年数や管理状態によっては躯体構造が劣化している可能性がある。
階高やスラブ厚さなどの基本構造部分の仕様が低い物件の場合は、リフォームやリノベーション上の制約がある。
物件によっては、後付けすることができない設備もある。引き渡し後の瑕疵保証制度がない、または保証期間が短い場合がある。
◇セキュリティ:オートロックなどがない場合もある。監視カメラが古い。
◇立地・エリア:望み通りの立地条件・エリアに、希望する中古マンションがあるとは限らない。
◇コミュニティ:既存のコミュニティに溶けこむまで時間がかかる場合もある。
◇管理:築年数と共に修繕積立金が高くなる傾向にある。24時間ゴミ出し不可の場合もある。
◇その他:築年数や管理状態によっては建物に劣化がある場合もある。
【新築マンションのメリット】
◆価格:購入に関する諸費用は物件価格の5%以内で収まる。
◆税金:住宅ローン控除、不動産取得税、固定資産税の軽減措置(適用要件あり)がある
◆検討時:階数や間取りのバリエーションが豊富。室内設備のオプション選択肢もある。
◆構造・設備・仕様:最新の躯体構造や設備が導入される傾向にある。完成引き渡しから10年間の瑕疵保証制度がある。
◆セキュリティ:オートロックや24時間セキュリティが導入されている物件が多い。最新の監視カメラ機器が導入されている。
◆立地・エリア:比較的駅近の立地条件の物件が多い。
◆コミュニティ:ゼロからスタートするのでなじみやすい。
◆管理:管理費や(入居当初の)修繕積立金が低く設定されている。24時間ゴミ出し可能、コンシェルジュなどの最新サービスが導入されている物件が多い。
◆その他:新築へ入居する気持ち良さがある。駐輪場・駐車場を確保しやすい。
【新築マンションのデメリット】
◇価格:価格が高い。購入後の価格下落幅が大きい。
◇税金:消費税がかかる。
◇検討時:購入前に実際の建物や部屋、眺望や日当たりなどが確認できないことが多い。
◇構造・設備・仕様:こだわりたい箇所を自分好みに変えたい(リフォームしたい)となれば物件価格にプラスされるためさらに合計金額が高くなる。
◇セキュリティ:コミュニティは1から作っていくので「人の目」という意味でのセキュリティができるのは時間を要する。
◇立地・エリア:望み通りの立地条件・エリアにあるとは限らない。
◇コミュニティ:コミュニティがまだ出来上がっていない。
◇管理:管理状態が未知数。
◇その他:マンション完成前だと実際の部屋を見れないまま購入判断を迫られる、マンション完成後だとすでに売り切れている場合もある。
自分がマンションを購入する時はどの視点を重視しますか?
その視点をまず決めていくと物件選びがスムーズにいくと思います。
マンション購入先を選ぶ際の注意点
これまでで、中古マンション、新築マンションの違いやメリット・デメリットをお伝えしてきました。
では実際にマンションの購入先を選ぶ時に注意する点を最後にお伝えしたいと思います。
★比較基準
「マンションの資産価値は、立地と建物の構造の2点に大きく左右されます。
最近計画されている新築マンションは駅から徒歩7分以内の物件が多数を占めており、新築マンションの立地条件は良いと考えられます。
マンション(RC/鉄筋コンクリート造)の寿命には諸説ありますが、早稲田大学理工学術院の小松幸夫教授によると68年、大蔵省主税局の「固定資産の耐用年数の算定方式」によると120〜150年、、、
その後のメンテナンスや構造種類によって大きく異なってきますが、建築技術やメンテナンス技術の向上により、マンションの建物の寿命は年々伸びる傾向にあります。
日本ではいままで、建物の価値はいずれなくなるものだと考えられ経年と共に価値が減っていくものが当然とされてきましたが、
欧米ではメンテナンスを施して建物の資産価値を維持するのが当たり前です。
日本でもこれからは、新築であっても中古であっても、いかに【立地と建物構造の良いマンションを選ぶか】という点が非常に大切になってくるでしょう。
まとめ
新築より中古がおすすめ また最近、アメリカではメンテナンスや管理状態を良くすることで中古の資産価値を上げ、価値を増していくという施策がとられています。
そして日本でも中古市場が活況をみせはじめており、今後はアメリカと同様に中古マンションの資産価値を正しく評価していこうという動きが始まっているので
中古マンションのご購入が狙い目です!
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